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大人はあまり信頼していなかったけれど、3、4年生の担任は2人とも結構頼りにしていた。2人とも、私たち子どものことを信じてくれているのが伝わってきたから。 でも、最悪なことに6年時の担任とは全く反りが合わなかった。 態度や視線で私のことを嫌っていることが丸わかりだった。おとなしい生徒が苦手だったのか、自分が面倒なことに巻き込まれなくなかったのかは不明だ。 単に、生理的に私のことを受け付けなかったという可能性もある。 そしてクラスの男子の行動はどんどんエスカレートしていった。 そして卒業まであと2週間というころ、事件は起きた。多分、担任から漏れたのだろう。男子が騒ぎだした。 「やっと、引っ越すんだって? 卒業なんて待ってないで、今すぐ消えろよ。ウザいんだよ、バーカ!」 「あれ? まだいたの!? キモッ。こっち見んなよ!」 私を庇ってくれる人は誰もはいなかった。当然だ。巻き込まれたくないに決まってる。 こんなヤツらとは一緒の空間にいるのも嫌だった。見て見ぬフリをするヤツらもどうでもよかった。 学校で自分の親がこんなふうに言われているなんて、とても家では言えなかった。 それに、卒業が目前だったので私は我慢して登校し続けた。 卒業式が終わってからのことは記憶にない。 引っ越してからホッとしたことは覚えてる。
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