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新しい土地での始めてのゴールデンウィーク明け、私は扁桃腺が腫れて発熱。数日間、欠席せざるを得なくなった。
滅多に風邪もひかない私としては、かなり珍しい。やっと熱が下がった日の夜、私は岐路に立っていた。
ゴールデンウィークを含めたこの10日間はとても平和だった。不登校ってこんなふうなのだろうか。
体調が戻ってももうしばらく家でのんびりしたい。
いやいや、今まで嫌なことがあっても体調不良以外は登校していたのだから、行った方がいい。もう熱は下がっている。
2人の私が頭の中で揉めていた。
「お母さん、もうちょっと学校休んでもいいかな? それとも熱が下がったら行ったから方がいいと思う?」
自分で決められなかった私は、お母さんに決定を委ねようとした。
「休みたかったら休んだらいいし、行けそうなら行ったらいいよ」
委ねられてはくれなかった。確かにこれは自分の問題なのだから、私が決めなければならない。
幼稚園の時のようなことは繰り返したくなかった。ズル休みは悔いが残る。
体や心が拒絶するまでは登校するって、自分で決めたじゃないか。
正式な理由で数日休んだ後でさえ、こんなに登校が億劫になっているのだ。これ以上欠席してしまったら、再び登校できるとは思えない。
ただでさえできることが少ないのだから、現在できていることくらいは続けないと。
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