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プロローグ
---これは、筆者の実話を基にした物語である。----
今日も革靴やヒールと地面がぶつかり合い、街中をカツカツという音が鳴り響く。
マサオはそんな東京のビル街にて生きている。
その中を行き交う人々違うのは、路上を拠点にしているという事。
すぐ近くにあるようで遠く感じた、今までいた世界とは別の世界にて再び生きる意味を感じ取ろうとしていた。
日々の溜め込んだ記録を通して路上生活者の事を知ってもらうため・・・
なんて大義名分はそうそう無い。
路上という別世界からどこまで届けられるだろうか・・・
ただ書きたいものを遺すためだけに、筆を走らせる男がいる事だけ知っていてほしいという願いを込め、マサオは日々と向き合いながら書き続けるのだった。
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