エッセイ・最大の難関に挑む/2024/10/13/日

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その後も弟には金を無心する母からの電話があり、弟は送金。 そしたらそれから数日後、ついこの間、母から留守電があり、三千円送れと。 私は決意しました。 もう金は一円も送らないと。 私だって知り合いのいない所で真っ白の状態で店を始めて、前章で書いたような嫌がらせに合いながら、客足もまばらな店をバイトしながら守っているのです。 この春に息子も巣立ってくれて、ようやく親の責任も果たせたばかりですし。 それで私はすぐにバイト帰りに近所のスーパーで食料を買いました。 それを父の名前宛で送りました。 母の電話には、金は送らない、明日の午前中に荷物が届く、とショートメールを入れました。 私が金でなく、荷物を送った事も、両親は無視するだろうか、と思いながら。
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