エッセイ/雨雲の切れ間に光差す/2024/11/8

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でもそんなにたくさんあるんだから、少しずつ処分して、それもお金になるかも知れないし、と言った途端、 処分やと?!何抜かす!誰が売るか! おお、神よ。父は穏やかな知識人だったのに。父の塾で多くの塾生が父の影響を受け、父の様に哲学科に入ったというのに。 寿命が切れかけると人間、人格が変わるんですね。 母に関しても同様、自分の物は何一つとして手放したくない。 たとえ空き箱一つでも。 神様。母の事を今でも、先生のお料理教室で習ったことは、今でも役に立ってます、よろしくお伝え下さい、と言ってくださる人もいるのに。 執着。我欲。煩悩。この世の地獄。 お、か、ね。 オーマイガー。
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