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「子ガチャ」
「それで」げっそりした男は赤んぼうに聞いた。「これからどうする?」
少しの沈黙をあそばせてから、赤んぼうは答えた。
「とにかく、おれの世話をすることだ。なんてったって、おれたちは親子なんだから」
「やめてくれ!」
男は立ち上がって赤んぼうを睨んだ。「なんで、俺が俺を育てなくちゃならないんだ!」
「おれにあたるな」赤んぼうはベッドの上を跳ねながら言った。「自分が原因じゃないか。あのとき、死にぞこなったせいで……」
「なんだとこのガキ! とんでもない言いがかりだ!」
「何を怒鳴ってるの?」
男の妻が部屋に入ってきた。
「ベイビー相手に、一体なんなのよ?」
男はベッドに座って言った。「ようし、こうなりゃとことん話そう。言っとくけど、君の責任でもあるんだからね」
「なによ? なんだっていうのよ?」
男は苦笑し、赤んぼうを指さした。
「この……僕の生まれ変わりについての話さ」
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