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日曜日の発見
日曜日は朝から予定があった
女子高生に教わった新大久保に行く
ほぼ外出とかしてなかったから
いちいち調べていたら
父が取り引きが新大久保にあり詳しいと
日曜日なら行けるぞと
子供時代もあまり父と2人なんて
経験無いが土曜日の話もしたくて
朝から父と待ち合わせをした
何だかお互いにぎこちなかった
仕方ないなと笑ってしまった
母さんも誘ったが今日は
銀座で歌舞伎鑑賞らしい
夜は一緒に食べるか?
と聞かれたがお二人でどうぞと笑っておいた
新大久保の改札は物凄く混雑していた
どんな感じかと眺めたかっただけ
目的地も無いしと言ったら
爆笑された。
駅に近い2階にある韓国料理屋さんに
父が案内してくれた
とても広い店内の奥まった個室に
案内された?
ん?良く来るのと聞いたら
ここが取引先と笑ってた
父は公認会計士をしている
なるほどと思った
新大久保にはいくつも取引先があるらしい
比較的食べやすいそんなに辛くない
料理とサムギョプサルとマッコリを
頼んでくれていた
父と飲酒とは初体験と笑ったら
嬉しそうに笑っていた
叶は可愛くなったよと
昨日懐かしい二人に会った話もした
父は少し天井を見上げた
泣いてる?
私からあの求と告の話が出たのが
驚きであり嬉しかったらしい
母さんは泣いていたよと
何もかも忘れて
たった昨日10歳になったばかりの私が
泣かない叫ばない
全てなかった様にするのが
辛かったと光君の想い出を
母さんと1つ1つお前の周りから
消すしかなかったと
極普通の親の振りをしていたと
どんな道を選ぼうとも
生きて暮らしていてくれたら
俺たちは幸せだったからねと
私が決めつけた親のイメージは
私が望んだからなんだ
私も豚肉食べながら泣いていた
光はさ10歳のまんまだけど
求は26歳 告は23歳
私は29歳 とっても不思議な時間だったと
二人の今も話したら嬉しそうな顔をした
光だけが見えないだけなんだよねと
笑ったら父は号泣した
叶が思い出してると
辛かったんだろうなと切なくなった
二人してマッコリで良い気分になり
沢山笑いあえた。
ラストに五味子茶と薬菓が出た
五味子茶(Omija-cha)は、
伝統的な韓国の茶の1つで、
甘味、酸味、苦味、塩味、辛味の
五味からなるお茶だ
お菓子を眺めて私がにやついていたら
知ってるのか?と聞かれ
口が勝手に答えた
「私の片想い相手からもらったの
あー直接じゃないけど」
自分でも驚いていた。
私 今何言った?
驚いたのは父だな片想いって!
もうすぐ30だぞ!って
また二人で笑った
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