19人が本棚に入れています
本棚に追加
運命とは摩訶不思議
番組が始まる前から
サイトには自己紹介とか流れて来た
私は彼のと思われる写真が不思議だった
懐かしい様な全く知らない人みたいな
違和感を感じていた
ある日白井さんとランチをした
私はいっちゃんと呼ばれていた
仕事場以外ではね
私も彼女をさっちゃんと呼んでた
素直に聞いてみた違和感しかないと
そうしたら また笑われて
「彼はアイドルになるために
1人きりで韓国に行ったんだよ
お母さんの反対も振り切って
これが最後のチャンスだからと
並大抵の覚悟じゃないよ!
いっちゃんはあの時のあの子しか
記憶に無いから認めたくないだけ
違和感じゃない!成長だよ」
ホントに私は何歳なんだ
情けなくなった
まるでだだっ子だよね
彼は頑張って成長しているのに
どんな努力をしているのか
少し考えたら解る事なのに
自分勝手に変化した彼に戸惑い
違和感と思うなんて
恥ずかしいけど
さっちゃんの前で号泣していた
初恋は苦いのかな?
とか言いながらビールを飲んだ
ランチでビールなんか驚きの私だ
また笑われて
「初恋は甘酸っぱいの
今苦いのはそのビール!」
そうなんだな
私のこのドキドキは初恋の
合併症なんだな
さっちゃんは私が問わない限り
彼の話はしなかった
そのモドカシイ初恋を楽しみなさいと
図書館のカレンダーに放送日を
丸で囲んだのはさっちゃんだが
来週には今の彼を見れる
私はただそれだけで嬉しかった
彼はきっと気が休まらないだろうな
まさかの28歳が女子高生だな
自己紹介ビデオを何回も眺めた
諦めを知らない男と
腹筋2倍速に私は笑っていた
君が頑張って行くなら
私も見逃さないで応援してく
初恋なんだから
最初のコメントを投稿しよう!