春の薫りの出会い

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春の薫りの出会い

f0e5ba78-5fae-4ae5-b2ff-3286d27aadae 毎日退屈過ぎた 同じ事を繰り返してる 何にも心がときめかない 狭い1人の部屋で 小さな切り取られた空を 眺めてるだけだった 両親は私が賢い出来る子だと 信じて疑わない 程々のよゐことして成長した 口答えもしない 心配もさせない 程々の進学をして 良くも悪くもない企業に就職した 残された願いは そこそこの相手を見つけ 疑いもない平凡な家庭を造り 可愛い孫を見せてくれなんだろう 私は最善を尽くして 1人暮らしを始めた 両親には仕送りもした 答えは簡単明瞭だ 自分を追い込む事で 無駄な夢を見ない選択をした 感情の起伏も出さない 女性の感覚が欠落している 自己分析ばかりしていた 特出する特技も趣味もないので 部屋と職場とコンビニ この三ヶ所を廻る日々だ お休みの日は職場近くの 図書館に通うだけだ 無駄に本は好きだが 所有欲はないので 休みの日の半日で 読み切り出来る短編や エッセイばかりを読むだけだ 図書館の前の並木道が 季節を教えてくれた 私は一体いつからこんな 無機質な感情の無い人に なったのか? 時々考えたりしたが 答えは出ないし そこまで考えたりもしなかった そんなある日 私は彼をみつけた キラキラ輝いていた ただ呆然と眺めていた キミハナンダロウ?
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