それぞれのクイズ愛

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めろんぱんは照れ笑いしながらも、今は恋人が不要であるかのような言い方をし、雷波の冷やかしをきっぱりと否定した。どうやら俺みたいなあまり目立たない、"マジメ社会人"には興味がないようだ。 うーん、残念。顔は可愛くてタイプなのに。 今は恋愛よりもクイズか。怜良といい、最近はクイズにハマる若い女子も結構いるんだな。 まあ仕方ない。女子に翻弄(ほんろう)されてないで、俺もクイズに全力を注ごう。 この様子を、クイズおじさんはニヤけて見守っていたが、怜良はやれやれと呆れた顔をして目を逸らしていた。 それから俺は16時過ぎまでこのメンバーと談笑し、クイズについてあれこれ話した。初対面の俺にも色々とアドバイスしてくれたり、イベントの詳細を教えてくれたりといい人たちだなと感じた。怜良は最初こそダークなイメージだったが、話していくうちに本当は優しい女性なんだなと気づくことができた。 カフェを出た俺は、今日出会った4人の顔を頭に浮かべながら、上機嫌で池袋駅へと向かった。
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