大会

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「めろんぱんさん。本日はお疲れ様でした。司会、凄かったね。あれだけのセリフを考えるの、大変だったんじゃない?リハーサルとかしたのかな?」 「ありがとうございます。リハーサルはしましたよ。もちろん部屋で、ひとりで。でも大変だとは感じません。私、人前で話すのとか、昔から結構好きだから、こういう仕事が向いてるんです。それにみんなで盛り上がるクイズ大会って、とても楽しいじゃないですか。だから自分でも答えの用語を研究して、うまく説明できるように努めてます。知識も深まるし、新しい情報がどんどん出てくるから、クイズって"終わりなき遊び"なんですよね!とにかく皆さんに楽しんでいただけるイベントを今後も開催できるよう、ドゥマンダ店員としてまだまだ頑張っていきますよ!!」 「偉いなあ」 元気いっぱいの笑顔で、めろんぱんは今後の意気込みを俺に見せつけた。彼女も本当にクイズが好きで、それを心から楽しんでいるのがよくわかる。クイズを似た曲名(終わりなき旅)に例えた、ワードの表現の仕方もうまい。そんな彼女を見習った俺は、クイズの奥深さを再認識し、自分も問題回収を始めとした日々の努力をコツコツ積み重ねていこうと感じた。 クイズ大会が終わり、カフェで参加者と談笑した後、俺は自宅へと帰った。 『ドゥマンダ』はこれで2回目だが、色々な人と交流できて充実した時間を過ごせるので、週末は定期的にこのカフェを訪れようと考えている。大会にもできるだけ参加してリアルの早押しに慣れていくのも、実力をつけるためには必要だろう。 そして『クイパラ』のアプリも今まで以上にプレイし、上級者たちから教わった復習テクニックを活用して、知識を習得しながらS1ランクを目指してやるんだ!!
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