俺の栄養素2

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 ——馬鹿じゃねぇの。  百パーセント俺のミスであっても何だかんだ悪態をつきながらフォローしてくれる神林さんは、かなり優秀だなんて社内で評価されている島田さんなんかよりずっとずっと格好良くて、いつの間にかその存在は俺の中で「憧れの先輩」から「大好きな人」に変わっていた。可愛い顔から放たれる悪態の数々は俺の耳の奥深くにこびり付いては繰り返すし、仏頂面の童顔は俺のまぶたの裏に焼き付いて離れなくなっていた。  ——翔太……あっ……ん! 翔……  髪を振り乱し、細い腰をくねらせて、俺の頭の中で何度も犯された神林さんがそこにいる。 (俺は、俺は……) 「チン」  俺の妄想をぶち壊すようにしてレンジが鳴った。
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