俺の栄養素2

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「では改めてカンパイっス!」 「カンパイ」  カンと合わせた神林さんのビール缶はすでに半分も残ってないんじゃないかって位、軽い感触だった。俺も負けずにグビグビ呷ると「良い呑みっぷりだな」と笑う。 「そりゃ、神林さんが待ってくれないからっス」 「安心しろ。別にお前の分まで呑む気はねぇよ」 「信じられないっス」  神林さんはくつくつと肩を揺らしながら、パックのまま並べた惣菜に割り箸を付けた。夏まで付き合っていた多恵子はパックのままなんて許さないタイプだったから、この気軽さがありがたい。 「神林さんって普段何してるんスか?」 「んあ? 家でってことか?」 「そうっス。家でも外でも良いんですけど」  この色の白さからアウトドアなんて絶対興味はなさそうだし、パチンコとかもやらなそう。ゲーム三昧……ってのも想像できないよな。
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