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「昨日から少しづつ調べているが、思ったより金額も大きいし、どこまでの人間が絡んでいるのかわからなくなった。本社に畑中が行ったということは実行させているのは本社の連中の可能性が高い」
「……ねえ。わかっていることを話し合った方がいいと思うの。関根課長とは知り合いなの?」
「課長は俺のことを見たことがあったようだな」
「……で?あなたは本当は誰なの?」
「焦るな、近いうちいずれ話すときが来るだろう」
「ねえ。部長もあなたと一緒にこのことを随分前から探ってるの?」
「部長にはずっとここの様子を探ってもらっているんだ。ここは財団なので、普通の会社とは違って非営利団体だ。だからこそ本社の目を盗んで何かする奴が出るかもしれないと心配していたんだ。こんなことになるんじゃないかと思って彼をここへ配属したんだよ」
「それが当たった訳ね。嬉しいような、悲しいような……」
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