🌳迷宮大密林🌳

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そ、そんな… でも…こんなところで骨を 埋めるわけにはいかない…! あたしは、来た道を戻って しばらく進む… "勇者の墓場"から出て しばらく歩いたのに また、同じ所に戻ってきた! そこから出て… また、しばらく進んで… また、戻ってきて そこから、出ては… 戻ってきてを繰り返し… 体力も限界がきて… あたしは、勇者の墓場にある 大木の前で倒れてしまっていた… もう、動けない…疲れた…休みたい…… 意識が薄れ行く中 着ていた防具は、植物の根に侵食され 崩れ…あたしは、裸になっていた これが、土に帰る感覚なのかしら… 両手首を縛られて、気づいたら 大木に体が沈んでいってる… これじゃ、もう動けない… もう少し…生きていたかったな……… ふと、目の前に人影が現れて 視線をゆっくり持ち上げると そこには、まさしく探していた 迷宮大密林の支配者であり 魔王のケルウス・サルトゥスが立っていた… 1cc244b4-0a6d-492e-82a6-f43f40550e61 けど、今のあたしは…もう、戦えない… 334291ec-64b1-44f6-aab3-3616ec4dee9b 目の前に立ってる、魔王ケルウスに 微笑みかけてしまった… 魔王 ケルウス・サルトゥス 「…!」 一瞬だけ、目を見開いた 魔王ケルウス… あたしは、そのまま 目を閉じていた…………
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