『君だけのために』

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「本当に送らなくて大丈夫?」 「近いから全然大丈夫。じゃあね、また明日」 「そっか、またな」 家を出て坂を下る。緊張していた身体が少し緩んだ様な気がした。 産まれたての歌をハミングしながら帰る。 たった一日でこんなに仲良くなれるなんて思ってもみなかった。 「俺たちの曲…だってさ」 長屋君の言葉を思い出して自然に笑顔になってしまう。 明日から、憧れだった青春を過ごせるんだ…。 長屋君と一緒に、楽しい毎日を過ごせるんだ…。
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