『君だけのために』

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入学式を終え再び教室に戻ると、長屋君が返事を聞きに来た。答えは既に決まっている。 どんな歌なのか興味があった…そして何より、長屋君の歌声を近くで聴いてみたかった。 「…とりあえず、やってみようかな?」 「マジで⁈っしゃー‼︎」 手を握られ大きく上下に振られる。 恥ずかしくて顔が熱くなった。 このやり取りを見ていたクラスメイトたちは、私が告白をオッケーしてカップルが誕生した瞬間だと思っていたらしい…。
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