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さらにクラスの交流を深めましょう(これ以上深めてどうするのだ)ということで、「お花見」なのだ。
たまたま、この高校はこの地区のお花見の名所としてあげられるだけあって、学校の敷地の周囲はぐるりと桜で囲まれている。
だから、四月になればどのクラスもお花見をするのが恒例である。しかも北国であり標高も高いため、桜の見ごろは四月中旬から下旬。
もちろん、飲み食い(未成年なのでお酒は禁止です)ありの、一発芸ありの、といった具合である。
その辺の会社のお花見となんら変わりはない。ただこちらの方が少々どころか、かなり年齢が若いというだけである。
違いはそれだけ。多分。
たかがお花見。されどお花見。
けれど、お花見をしていい日というのは学校側から決められていて、四月の土日のみ。
学生の本業は勉強だから、もちろん授業を潰すなんてもっての他。誰がなんと言おうと他の日は駄目。
ということは、どのクラスも桜が満開に咲き誇っている土日を狙うわけで。
次の日のことを考えるとやはり土曜日がベストなわけで。
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