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ブチギレ皇女爆誕
それで、冒頭のシーンになる。
「何おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお?!」
「ああはいはい。で、勝ったの先生ですよね?」
「うん」
「何がうんだ。で、モノポリーで温羅が負けたのよね?」
「ああそうだ!コロッケパンお持ちしましたああああああああああああ!」
「よっぽど悔しいのか、半分握り潰されてるけどな?」
「で、これ、私の授業なんですよね?あんたがやっちゃ、何にもならんでしょうが。六反の時から、そうだったでしょう?」
「うーん?そうだった、かなあ?」
意外に過保護だわこのおっさん。
「じゃあ、温羅、先生のモノポリーはただのエキシビジョンてことで、いい?」
「私は一向に構わんッッ!」
よおおし。じゃあ、こいつどうやって降そう?
私はそう、考えた。いや、考えようとしたのだが、城の屋根をブチ割って飛び込んできた犬の所為で、全てがおじゃんになった。
押し倒され、うぎ!ってなったところで、スカートを捲られた。
「あああ!やっと見付けた紀子の匂い!これだ!この匂いがなければ!水色のエッチなスキャンティとかそんなのはどうでもいいんだ!クロッチからはみ出た紀子の毛とかも!あばん!」
超渾身の右ストレートが、犬の顎を正確に捉えた。
紀子も持ってるじゃないか。人を、効率的に撲殺する為の、殺人許可証を。
空中で3回転しながら、風間静也は思った。
「ふうん。伸縮性のいい、綿の水色か。尻のボリュームがいいのか、サイズがあえて小さめなのかは解らんが、スカスカじゃないのはいいぞお前。JKは偉そうなこと言っていても、尻がスカスカだったりすることが多い」
「お前も黙れえええええええええええ!勘解由小路いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!そうだ温羅!いいこと思いついた!私の式神と戦え!力比べしろ当麻蹶速みたいに!負けたら首を持って行け!いいな!」
「いいなも何も。この小僧を降せというのか?ならば是非もない」
「そうかよし!話は解ったな?!この頭の悪いネトウヨに勝ったら頭撫でてやる!死ぬ気で戦ってこい!骨は荒川に捨てといてやる!」
まだ、震災と朝鮮人虐殺が頭にあった。
「あれだな。スッカリ語調が百鬼姫っぽくなってるな。俺の授業の成功の日は近いと思うが。どうか」
「お前ホント黙っとけや勘解由小路ゴラあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
我々人類は、今、目撃した。国の象徴の娘が、本気でキレた瞬間を。
そんな姫を、じっと見つめた風獣は言った。
「飼い主の変化に、若干の戸惑いはあるが、こうして居丈高に振舞う紀子を、他人に見せたのは初めてだ。俺の前で、3年に1度くらいだったのに。ゴラあああって言うのは。しかし、尻の匂いを嗅ぐだけでこうなるのもどうかも思うぞ。ちょっとお代わりを欲しいと思っては、いけないのだろうか?」
「今すぐこの馬鹿の首を刎ねろおおおおおおおおおおおおおおお!温羅ああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
ブチキレ皇女が叫んでいた。
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