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エロ夫婦 エロ授業
絶対殺ってやるからなああああああああああ!お前!
生きてるんだか死んでるんだかっていう犬を引きずって、私は公用車で田園調布にやってきた。
おいでやすって表札の貼られた玄関をぶっ叩くと、6歳くらいのピンクの髪のメイドが出てきた。
「よう参られた」
う、うわあ。
「クティーラ――元気?」
7月の、深海で起きた事件のキーパーソンが、無事おっさんに取り込まれていた。
「すこぶるの。妾は今、流紫降お坊ちゃまの御為に、屋敷でメイドをしておるのじゃ。水難に対して守護奉らんと欲したが、肝心のお屋敷は陸の上にあっての?」
「夏っぽいっちゃあ夏っぽいんじゃないの?川とか行くでしょう?きっと」
さもあらん!クティーラは嬉しそうに言った。
「ところで、莉里は今ぷいきゃーの声当てとやらをやっておる。妾?莉里の半分くらいじゃった」
あああ。キャラの格差があんのね?
「それよりさあ。おっさん共――いる?」
「せめて、殺気くらい隠して欲しいが。まあよい。旦那様は寝室におられる。「どうせ、俺を殺りに来るだろうあいつは。構わん通してやれ」とのことじゃ。田所紀子様」
そうか。いるのかあいつは。
私が殺意で殺意が私だ!殺ってやるぞおおおおおおおおおおおおおおう!
ロリに案内されて、私は死地に突入した。
まあ、あいつの寝室に入る際の注意事項は、島原課長から聞いていた。
貼ってあるよだから。ダニンガンが。
どんな図でやってるんだろう。こいつ等夫婦は。
開けると、まあ普通に事後の空気があった。
奥さんの真琴さんが、大きすぎるおっぱいを、ブラジャーにしまっていた。
「おう。俺を殺りに来たって?話せば解るとだけ言っておこう」
「だったら、問答無用って言葉を送るけど?」
「別に気にしなくていいんだって。デキ婚皇女の顕現くらい。世間は気にせん」
「私が気にするんだって!八瀬童子!八瀬童子?!どこ行ったゴラああああああああああああ!!」
「式神はとっくに禁じてある。皇家専用の式神?俺には通じん。現に、今興津と根来もいない。まあそもそもあれは、とっくに乳離れ?した流紫降の授乳係だったしな?まあそれだけ解ってればいいんだ。出発だ。じゃあ真琴♡行ってくるよ♡んー♡」
「んー♡」
長い長いキスがあった。
「ああ静也。予定通りお前は帰れ。言った通りにしたら、本気で殺しに来たろ?これは、俺の田所への個人授業だ。お前の授業はこの前やった」
「――はい。ベースの練習してます」
変にしょんぼりした静也の姿があった。
よく解らない内に、私はおっさんの授業を受けることになったらしい。
っていうか、どこまで人の行動先読みすんの?この人。とか私は思った。
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