羅吽の買い出し

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羅吽の買い出し

 光忠、あの子をうっかり殺したりはすまいな?  羅吽は、アパート近くのアーケードにゲームを買いに来ていた。  プレステなら、5か。まあそれはいい。羅吽が置いてあったのは、プレステ2で、光忠はポカーンとしていたのだが。  2が古い機体だというのは、もう知っている。  だが、未だに光忠は、ヴァルキリープロファイル2をやっていた気がする。  俺たちゃ海賊俺たちゃ海賊。とか歌っていたし。  ただ、スイッチでやる可愛いゲームとは?  あの子と遊びたいのか?馬鹿な。あの子は闇の女帝だ。  あの子には、もっと闇が相応しい。  だがまあいい。光忠の親代わりをするようになって、料理のレパートリーも増えたし、ゲームの知識もそれは学んでいる。  可愛い?ならば、大神か?ポケモンか?  どうぶつの森?流石に却下だ。  ん?今飛んでいった米軍機は。  ああ。光忠が操作した記憶が。  まあいい。仮に、それが上手く行ったところで、奴には大した痛手にはなり得ない。  まあ所詮、ただの、禍女の皇が成長するまでの、時間稼ぎでしかない。  うむ。ここか。ポイントが結構溜まっている店は。  やはり、大神だな。あの白い犬は、寧ろ光忠の天敵、風獣めいているが。  誰かに対する危機を放って、羅吽はゲーム屋の扉を開いた。
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