旅人の唄

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 つながりを求めて凍えた心が震わす指を  のばしては空を切る痛みに少し臆病になる  たったひとつの宝物  痛みを伴う残酷な優しさ  流した涙と傷をみては  悔やむだけの日々にさよならを  軋む身体 ひび割れた心  泣きながらうつむくだけの日々  怖いものばかりで怯える指先に  掠めたぬくもりをちからにして  たったひとつの宝物  星に願うもう一度この手に  痛みを伴う想いだとしても 嘆くことはもうしないから いつか また帰れるように 触れたぬくもりを胸に抱いて 歩いてゆこう 今日も
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