多摩市のお花見

1/1
7人が本棚に入れています
本棚に追加
/1ページ

多摩市のお花見

88d244d1-9211-408c-8ba2-178150aa9cbd 狭い川だが、昔は暴れ川として有名だったらしい。  今は、整備され、自然への配慮もして、葦などを植え、カモや、サギが遊びにくるような川になっている。  小さなエビなどもいるらしく、小さな子供を連れたお父さんが、何かをすくっているもの見るようになった。  春は桜が見事なので、お散歩をしながらのお花見スポッとして人気がある。  人通りが多いので、乞田川では歩きながらのお花見の人が多い。  乞田川は多摩センターを上流として、多摩川との合流まで流れている。  多摩センターの駅を上がった団地の中に、宝野公園という広い広い芝生の両側にずっと桜が植えてある公園が、敷物を敷いてのお花見では多摩センター界隈で一番人気があるのではないだろうか。  桜は広い芝生の隅に植えてあるので、敷物は隅っこに集まる。  真ん中には広い広い芝生が開いているので、小さい子供を連れた親子連れが行って、やわらかいボール程度だったらボールで遊んでいても周囲も何も言わない。  元はと言えば、団地の中にある芝生なので、さすがに騒音は禁止だ。  夜には電気がつかない広場なので、昼間のみのお花見場所となる。  それゆえか、ギターを弾いているグループなどもあり、多少の賑わいは許される。  多摩市も山で遮られているので、聖蹟桜ヶ丘方面はまた様子が違い、そちらはそちらで駅の周辺で桜祭りが行われる。  大栗川という、多摩川との合流までの間に桜並木があり、駅近くのそのあたりではお祭もあるしライトアップもされるらしい。  後は、聖蹟桜ヶ丘から急な坂を上った桜が丘2丁目のロータリーが底近辺の住人のお花見場所になるのだろう。  桜丘二丁目は多摩センター方面とは違い、高級感漂う一戸建ての集合場所だ。  ただ、坂道が厳しく、建て始めた頃に購入したお年寄りは引っ越しも視野に入れている場所だという。  ただ、バスの便は沢山あるし、バス停まで歩ける人だったらこの高台の風光明媚な場所から離れようとはしないだろう。    多摩市は広いが、団地群のある場所と一戸建てのある場所で少し住民の考え方の違いもある感じはする。  でも、どの場所で見ても桜は皆に平等に美しく咲いてくれているのだ。 【了】  
/1ページ

最初のコメントを投稿しよう!