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温泉に行こう?!
「キョウ、キョウ!!お願い。一回だけだから、発散させてよ。もう我慢できないよ!」
スルガの発言を無視することにする。
ヘルダーラントが、返事を返す。
「き、今日は駄目。が、我慢する」
スルガは、僕を掴む。
「お願い!!1日1発しないと、モンモンして寝れないよ!!」
「今、大量のサバを持ってるから、スルガが1発撃ったら、誰がスルガを背負うの?僕は身長的に無理だよ?」
ヘルダーラント、メリーさんも頷く。
まだお昼14時00分位だ。
サバは傷みやすい。だから、頭を折った。サバ折りだ。僕はスルガに言う。
「スルガ、後少しだから、我慢してください」
スルガは、僕を無視し、爆発魔法を唱えようとする。
すぐさま3人で取り押さえる。
僕は口を塞ぐ。ヘルダーラントは身体を抑え、メリーさんは、ポルターガイストで杖を没収する。
「ちょっと!!何するの?!撃たせてよ!!」
僕は言う。
「帝国兵のお偉いさんとギルマスから、正式にクレームが入ったの忘れたの!?やるなら、街から離れた場所でやれって、僕が怒鳴られたんだ!!お願いだからやめてください!!」
そう、スルガの爆発魔法で、緊急警報が出され、その度、僕が怒鳴られていたのだ。
僕は、この爆発魔のおかげで、凄く目立つ。
スルガの二つ名は影でこう言われている。
「く、狂った爆弾魔」
ヘルダーラントがつぶやく。
スルガ以外、まともだと思う。
魔族、悪魔、幽霊、殺人鬼。
改めて見るとこのパーティーだと、なんか、物騒だなと感じた。
僕は、暴れるスルガに言う。
「スルガ、最高に美味いフグの白子食べたくない?」
ピタッと止まる。
「わっし、食べ物で満足する女の子じゃないけど?でも、聞かせて?」
僕は続ける。
「ヘルダーラントとメリーさんが福引でバーロー温泉街2泊3日を当てたんだよ。僕ら、毎日、クエスト受けていたから、そろそろ休憩が必要だと思うんだ。だから、今日我慢して、明日、馬車に乗って行こう」
スルガは、目をキラキラさせ、納得してくれた。
「5日かかるらしいから、そこで、魔法を撃てば良いよ」
そして、僕達は帰る。大量のサバを持って、ギルドに向かう。
ギルドマスター、ザンキさんと受付嬢ナルさんに、サバを渡す。そして、明日から約10日間、旅行に出かけることを伝えた。
クタクタになり、新居の屋敷に帰り、明日の荷物の準備をして、お互い寝た。
なにも起こりませんように!!!!
だが、また神様は酷い。
僕にまた試練を与えてきた。
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