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正統勇者?!
バーロー温泉街のギルドで、みなで食事する。倒した九十九零は、英雄扱い。僕達はモブキャラだ。
九十九零が僕に気づき、近く。
「坊や?君がリーダーかな?アイス食べるかい?」
イラッとした。なんか、気に食わない。
怒りがある。スキルを試したかったのに、この勇者のせいで使えなかった。
スルガ達も、同じらしい。
「わっしの獲物取られた!」
「わ、我も、た、戦いたかった!!」
「あたしもだ〜!!」
僕達をみた、九十九零が、ニコッと笑う。
悪意はないが、腹立つ。
そして、言ってはいけない事を言う。
「魔王を倒すのは、ボクだ!!君達、僕のメンバーに入らないか?待遇良くするよ?どうだい?」
ピキッとなった。4人で目を合わせて九十九零にこう答えた。
「「「「断る!!」」」」
九十九零は、笑う。
「はっきり言おう。君達は弱い!!弱すぎるよ?魔族に悪魔、幽霊、そして、子供だ!!いつ死ぬかわからないね?1人死んでるけど!!」
僕達は、ブッ!!と笑う。
この青年、馬鹿だな。
見る目がない。人を見抜くチカラがない。
なにかのスキル持ちだが、僕達には敵わない。
そう断言出来る。
「お兄さん、ステータスカード見せてよ?」
僕は、彼のステータスカードをみた。レベル35。剣士。
討伐数は、凄い。だが、僕のほうが凄い。なんたって、魔王軍の大将や大物悪魔、元魔王軍の幹部のヘルダーラントを倒している。
そして、僕達は、みるみるとチカラを身につけていた。
九十九零は、馬鹿にされたのを感じ、僕達に怒鳴る。
「君達!!ぼくらと勝負してください!!」
僕は言う。
「魔王と戦うのに、僕らと戦うなら、遺書を書くことを勧めるよ?だって」
僕は、半月の笑みと、スキル、殺意を放つ。
みな、震える。中には倒れた人も多数いた。
やっと、気付いたらしい。
九十九零は、大剣を、僕達に向ける。
「勝負してください!!」
やれやれ、これじゃお花見もできないな。
はぁ、嘘だろう?これはエイプリルフールだと思いたい。
続く?
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