スローライフを送りたい?!

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スローライフを送りたい?!

新たな仲間、メリーさんを加え、僕達は、簡単なクエストを受ける。 それは、サバの木からサバを手に入れる仕事だ。 僕は、このクエストを受けた、3人に聞いた。 「ねぇ。サバの木ってなに?サバってあのサバだよね?海産物なのに、木の実みたいに、サバが生えているの?」 この世界は、日本の常識が通じない。 メリーさんが答えた。 「兄貴、サバは、大木から出来るんだよ?一般常識だぜ?」 マジかよー!!おかしいと思わないのは、自分だけだろうか?? ダメ元で、スルガとヘルダーラントに聞いた。 2人も真顔で答えた。 「キョウ、サバは木の実みたいに生えるんだよ?この時期、脂がのって美味しいんだ!!わっし、焼きサバがシンプルに好きだな~」 「わ、我は、み、味噌煮が好き」 なんてこった。魚が木から木の実みたいに生えたら、誰だって驚くだろう。  僕は、考えてみた。もしかしたら、神秘的かも知れない。 そう、考えて、サバの木に向かう。 そして、見て、気持ち悪!!と思った。 だって、生きてるサバが、ピチピチと木に、葉っぱに生えている。 「気持ち悪?!なにコレ?!魚臭いなと思ったけど、マジで木に咲いている!!怖い!!!」 殺人鬼の僕は、お化け屋敷やホラー映画好きだが、これは怖い。 スルガとメリーさんが飛んで、サバを落とす。下にいる僕とヘルダーラントで、キャッチする。生臭い。それに活きが良い。ピチピチと動く。 ヘルダーラントに聞いた。 「もしかして、特定の野菜も生きていて、調理前に、トドメ刺さないと食べられない野菜いるの?」 ヘルダーラントは、えっ?と言う。 「生きてる野菜もいるの?」 再度聞いた。ヘルダーラントは、僕を可哀想な子供扱いする。頭を撫でてくる。そして言う。 「キ、キョウの世界、野菜動くの?怖い。や、野菜は動かないよ?大丈夫?」 可哀想な子供扱いだ。悪夢を見て泣く子供の対応だった。 僕、本気に泣きそうです。
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