さくら色

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私は、そんな会社入ったのは。 〝ある先輩〟がキッカケ。 先輩の名前は、 綿谷さくら(わたやさくら)先輩。 さくら先輩は、私の1つ上の学年で。 私にイラストを描く楽しさを教えてくれた人で。 高校から、会社に入ってからも、 先輩には、凄くお世話になっていた。 でも、その先輩は..................... ──────もう、この世にいない。 綺麗な桜を眺めながら、ぼんやりしていると。 「さゆちゃーん、 ビールなくなっちゃっから買って来て〜!」 牧野さんが私を呼ぶ声が聞こえてきた。 「......っあ、はい!今、いきます!」 私は、慌てて返事をしてから。 カバンをシートの所まで取りに行ったところで。 「............待って、俺も行く、」 ──────今にも消えそうな声が聞こえた。
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