入社式

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 1人喜ぶ彼、そう、それが後に私の運命を変えることになる、鈴木空来だった。  「人事部希望だったんですか?」  出版社に入社したのだ。  誰しもが出版に携わる仕事をしたいに決まっている。  そう思っていたが、彼は違うのだろうか。  「え?希望は漫画編集だよ?」  いや、違わなかった。  何で?と笑う彼に、私を含めその場の誰もがこう思う。  「じゃあ何故そんなに喜んでいるの!?」  と。  
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