アブダクションポイント

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東京の外れに住んでいる俺。 ポメラニアンを飼っていること以外普通の俺。 犬の名前、ポメ太。俺の名前、颯太。 20:00頃日課として犬の散歩をしている。 家の近くにある小さい神社の脇道をいつもの散歩ルートにしている。 ポメ太がいつも用を足す街頭柱の奥には神社の御神木と、その奥に先が見えるくらいのちっぽけな林がある。 その林からいつも真下を照らしている無闇矢鱈と明るい光がある。 ポメ太はいつもその光に向かって用を足している。そしてその光に向かって一言だけ吠える。 今日も同じ街頭柱のところで用を足したポメ太。 それを処理する俺。 なんか珍しくポメ太が光に向かって唸っている。 ポメ太が出した物体を拾って立ち上がると、その光がこっちを向いた。 照らされた次の瞬間、見渡す限りの荒野が広がっているだけ。 あ、あそこアブダクションポイントなんだ。 こんな近所にあるとか知らなかったな。。 「ハラ…。ラハラ…ナラハラ。。。おい起きろ楢原。仕事中に寝るなよ」 「え…すんません。。」 あ、いつもの職場だ。 目の前には一面mの文字で埋め尽くされたパソコン画面。 あ、あれ夢か。 夢で見た道をこの後通るのか。 あの光、ただのナイター塔だよな。 1回でもいいからアブダクションされてみたいな。ポメ太も一緒に。 終わり 荒野に飛ばされた後、皆さんならどんな展開にしますか?
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