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祝「カオス」からの脱出
無事に、カオスから脱出した。
あのね。
餞別が何ちゃら棒20本、て何やねん。しかも、全部めんたい味。
組織再編後隣の席やったそうめん好きで野球好きに、『揖保乃糸』と『プロ野球チップス』を贈ったわたしが悪いのか。ネタをネタで返された。
別に、わたしは何ちゃら棒信奉者ちゃうで。嫌いやないけどな。
ふた月半前までめっさお世話になった、『1/3』ボケの応酬を散々繰り広げた元上司に、別の上司が連絡してくれて、久々に電話で話せた。しかもお互いに仕事中に。なんや不思議な気分やった。
それに、色んな人からお菓子やらコーヒーやら何やら紙袋いっぱいにもろたし、そこまで嫌われてへんかったんかもな。
元々人付き合いが下手な上に人間関係断捨離中、LINEもインスタもやらへんわたしが、人事以外に二名も電話番号交換したなんて、自分でも信じられへん。
先週、その、連絡先を交換した女性社員二名が、送別会をしてくれた。
クソ係長が予想以上に嫌われていて、ウケた。わたしだけちゃうかったんや。
最終出勤日は、その日の女子会、もとい、送別会に参加できひんかった別の女子社員と初めて休憩室で一緒に昼休みを過ごした。クソ係長に関しては、同じ認識やった。
つい最近係長に昇格したばかりで、わたしの面接の担当者やった上司の方が、ずっと人望があった。
面接時には、
「この人の笑顔、嘘くせぇ。」
と思うていたが、
「自分の長所、短所は。」
と訊かれ、長所は何言うたか覚えてへんけど、短所を
「相手が上司でも忖度しません。」
とバカ正直に答えたにも関わらず、採用してくれた人。
「折角拾うてくれはったのに、会社に捨てられるんです。」
とほんまのことを言うたら、苦笑いされた。
クソ係長には、次の更新時に週当たりの出勤日数を半分にしてほしいとは言うていたが、切ってくれとは言うてへん。あまりの理不尽さにとっくに気持ちは切れていたが。
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