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僕は、お気に入りの小さな公園に到着した。
あまりにも小さな公園なので知名度が低い。
思った通り、その公園には母親らしき人と、その子供であるらしき小さな女の子しかいなかった。
古びたジャングルジムで小さな女の子が遊んでいる。それを微笑まし気に母親らしき人が見守っている。
この公園には巨大な桜の木が所狭しとばかりに、君臨していた。
僕は少し暑いと思っていたので満開の巨大な桜の木の下の木陰で、花見をしようと思いついた。
他に、この桜の木の下には誰も居ない。
僕だけが、この巨大な桜の木の下を独占することになる。
「よかよか。ついでに弁当も食べるかな?」
と僕は、ママチャリから降りて小さな公園の縁にママチャリを置くと、水筒と弁当が入ったナップサックを肩に掛け、巨大な桜の木の下を目指し歩き出した。
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