【桜と団子と僕の自転車】

5/7
前へ
/7ページ
次へ
僕が半分ほど弁当を食べた頃。 先程の小さな女の子と母親が僕のそばに来ていた。 「あの。この子がどうしても、あなたと花見がしたいと言うものですから。ご一緒してもいいですか?」 「はい。構いませんよ?」 「すみません。ありがとうございます」 と、母親は僕に礼を言った。 「ほら綺晶(きあら)ちゃん!!お兄ちゃんに、ありがとうは?」 と母親は綺晶(きあら)ちゃんを促したが、綺晶(きあら)ちゃんはガン無視して僕の食べかけの弁当箱の中身をヨダレを垂らしてガン見していた。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加