茶太郎

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茶太郎

二人で液晶画面を注視する。 「こことか良くない?スーパー、コンビニ徒歩圏内だし」 「いいね。少し遠いけどドラストもあるね」 ネットで物件を検索中。 遼くんのプロポーズを受けた後、一緒に住もうかという流れになった。 「お互いの会社からあんまり離れてないのもいいよね。次の土曜辺りに内見行ってみる?」 「うん、キッチンとか水回りは直接見ておきたい」 「じゃあ予約しちゃうね」 私が別の会社に就職してから前より頻繁に会えないのもあるし、彼の安眠と私の心の安定を考慮したらそれが1番だよね…と意見が一致した。 「家具はどうする?俺は拘りないから凪ちゃん好みにセレクトして貰っていいよん」 「んー……そう言われるとなぁ…二人で使う物だし、二人で選ぼうよ」 「それもそうだね。あ、ベッドはシングルじゃ狭いよね?」 「……とか言っても、いつも遼くんは私を抱き枕にしてるからシングルでもダブルでもそこまで変わらないと思う…」 頭の中がお花畑で完全に舞い上がっていたから、あの人の存在を完全に忘れてた。
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