第二部エピローグ

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「今何本あるだろうか? できれば 999本お願いしたい」 「えぇっ⁉︎ そ、その本数はないかと思います」 「ここに出ているだけなのか? パッと見たところ282本といったところか…… 珍しいな、青い薔薇があるのか」 「はい、こちらの花言葉は夢叶う・奇跡などです。プレゼントにもおすすめですね」 グレッグはざっと青い薔薇の本数を目視で確認する 「ならば、101本お願いする。早急にだ。釣りはいらない」 「ひゃく……しょ、少々お待ちください」 心なしか慌てふためく店員から、花束を受け取り店を後にす? ソフィアにはやはり赤よりも青いものを手渡したい 自分の瞳を思わせる青いもので…… グレッグは購入した花束を持って、ソフィアのもとへと戻って行く 噴水の傍のベンチに腰掛けたソフィアは、グレッグが戻るのを待っていた 今日は色々なことがあり、心身共に疲弊していた そのせいもあって、自然と足元を見るように俯いていた 「ソフィア」 ふと頭上から優しく呼びかけられたかと思うと、グレッグが片膝をついてソフィアの目線を捉える
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