第二部エピローグ

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「グレッグ様、み、みんなに見られています」 恥ずかしさのあまり顔全体が真っ赤に染まる あのような体勢で、花束を渡していたので、プロポーズが成功したと思われているのかもしれない。 「ソフィア、今日あったことは少しは忘れられそうか?」 「……こ、こんなに嬉しいことは、きっと一生忘れられません!」 嬉し涙が溢れそうなソフィアの目元に、グレッグがちゅっと口づけを落とす 「ソフィアの涙も私だけのものだ」 「グレッグ様、何を…言って…」 顔を逸らそうとしたところを、そうさせまいとグレッグの両手が頬に添えられる 「ソフィア…」 いつも穏やかなグレッグ様の瞳が、荒々しい熱情の炎に揺れている 周囲の目など気にならないくらいに、 その瞳に囚われて ソフィアはそっと瞼を閉じた 柔らかな感触が唇に触れる 唇が離れたかと思うと強く抱きしめられた 「ソフィア、今日は… 泊まってもいいだろうか。 ソフィアを一人にしたくない」 耳元で囁くように声をかけるグレッグに、 ソフィアは黙ってコクリと頷いた ほんの少しだけど、グレッグ様はずるいと思ってしまう そんなことを言われて、断れる訳なんてないのに でも、どんな時でも私の気持ちを(おもんばか)ってくれる優しい人 「三日月亭に帰ろう、ソフィア」 祝福の拍手の音に包まれて、
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