意志薄弱の為失敗するのか？

人は死の恐怖に耐えかね悪魔に魂を売る。鬼と化した我が身は醜く、人目を憚る。つまり虐殺しようとするのだ。覇魔巣は出来過ぎて仕方ない。半永久的なシステムを誰が構築したんだ？俺に着せる気か？覇魔巣を知るには俺は人を殺め過ぎたんだろ？井家田正春…妖刀、龍鎖…。「ふふっ…。」俺は自分の殺気を吸った。と同時に全てを内に戻したのだ。身震いがするが、俺は伝説の人斬り抜刀斎だからな。庶民のそれとは掛け離れてる。「鬼神か…。あっははっ！ざんね…うぎゃっ！！」井家田正春は鬼斬り刀（おにきりがたな）を持っている。我が悪と見做した奴等に祟られている。龍鎖は偏った。俺は真っ二つに裂けた井家田正春から龍鎖を奪い、刀身を見た。「普通の刀だな。これなら確かに無謀やもしれないな。」俺はつまらなくなり、龍鎖を放おった。するとノーバウンドでニャッシャ保蘇河が拾い、去って行った。「伝説の人斬り抜刀斎はこれにて終了。ただ只管に渾沌が為に…。」ニャッシャ保蘇河は確かに何も言わなかったが、俺は分かっていた。軈て警察なりが挙り、俺を無視した。逮捕されたのは…。

-完-