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ニャッシャ。あの老人の名はニャッシャ保蘇河(ほそかわ)と言うらしい。様々な手練れを洗い、立派な社会人にして送り出して来たらしい。俺はしかし、死線を潜り過ぎた。覇魔巣の人等もかなり殺めてしまったし、生きる道が社会人と言うのはおかしい。ニャッシャ保蘇河が俺を洗うことは出来ない。ニャッシャ保蘇河の不敗神話もこれまでか。「うんにゃ…洗えん猛者も御座れぞ?」俺の脳裏にニャッシャ保蘇河が現れた。恐らくだが、最も手っ取り早い伝達手段だからだろう。超神速はそれ等を追っている。「その割りなら、気が引けるな。まぁしかし、お互い様だ。百戦錬磨の話ではなかったのだろうから、気も乗るまい。」俺は強気だった。脳裏に語りかける様な分際だ。ゲシュタルト崩壊を招きかねない。「サクラ業よな。ほぼほぼ無理。覇魔巣で洗ったみたく魅せてるんよ。あっははっ!」ニャッシャ保蘇河は俺を嘲り、俺は自信喪失しかけていた。「こ、これ以上有頂天と思うなかれ…。」俺の要求に応じたか。ニャッシャ保蘇河は気配を消したのだった。
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