空の彼方

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空の彼方

その翼なら 何処までも飛べるのだと 彼は思っていた 信じて疑わない 力強い翼は なお衰え知らずに 飛んでゆく 高く高く 飛び続けるほど 空は厳しく 冷たく‥ 誰も届かないから 誰もいない彼方で 彼はその 虚空を知った とても綺麗な翼は 見るも無惨に 綻びて それでもなお羽ばたこうと 藻掻いてる 彼を知るモノはなく 彼の求めるものも分からず‥ それでもまだ羽ばたき続ける‥ ただ、一人孤独に その空の彼方にある ナニカを求めて‥
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