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食べ終わったらまた隼人が口元をトントンとする。指で拭っても何も付いていない。首を傾げて隼人に目を向けると会心の笑顔があった。意味を理解した。恥ずかしいけど、隼人の口元に唇で触れる。
「これ、クセになる。大地が可愛すぎる!」
隼人の腕の中に閉じ込められる。ギュッと服を握った。
「今から大地の事抱くからね。今日はずっとイチャイチャしようね」
昨日の時点でイチャイチャしすぎたと思うのに、今からさらにその先に進もうとしている。俺の心臓バクバクしすぎてもつのか? って思ったけど、隼人も同じリズムで鼓動を刻む。隼人も緊張してるのかな?
「隼人、ドキドキしてるね」
胸に耳を当てる。
「当たり前だよ。好きな子を抱くんだから」
好きな子って言葉に嬉しくてニヤけてしまう。正直まだ抱かれるのは不安だ。でも、隼人ならいい。触れたいし触れられたい。
「隼人、早く風呂入って部屋に行こ?」
「うん、大地大好き」
俺も大好きと伝えたかったが、先に唇を重ねられて言葉は口内に吸い込まれた。
ベッドの上で体と心を重ね、多幸感で満たされた。
ずっとイチャイチャしようと言っていた通り、抱かれた後もギュッと抱きしめられて髪を撫でられる。
「大地大丈夫? 身体辛くない?」
「うん、思ってたより平気」
隼人は少しでも負担の少ないように、ずっと気を遣ってくれていた。多少の痛みはあるが、動けないほどじゃない。
少し眠くて瞼を擦る。
「眠ってもいいよ」
「隼人も寝る?」
「眠った大地を見てる」
「それなら寝ない」
気持ちとは裏腹に瞼は下りてくる。眠ったら隼人とのイチャイチャする時間が減るから寝たくない。そんな気持ちを汲んでか、隼人が耳元でささめく。
「寝てもずっとギュッとしてよしよし甘やかすよ。キスもいっぱいするね。おやすみ、大地」
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