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私のようなヤラミソモジョと掛け合わせられるような相手じゃないよね______?!
もっとこう……、豊満なボディの美女とか、年下のやり手エリートイケメンとか、色気むんむんのイケオジとか、いろいろいるじゃん____!
いや、それよりどうしてこんな人が、私の隣にいてみたいなんて言っしたの………?
気の迷いでも遊びでも、天から三物くらい貰ってる人に恋愛指南なんて、私に罰が当たってしまう………。
リアムの人生の大切な時間を、こんなちっぽけな女に使ってもらってることに、申し訳ないとか通り越して土下座の次元だよ………。
罪悪感とか不安とか、そういう感情と遠からず近駆らずな感情に苛まれる。首を横に振って、まず冷静に考えることにした。
終わらせるなら早いほうがいい。
そうよ、今日で最後にしよう。
あっちだって、暇潰しとか遊びくらいに思ってるはずだもんね。
サイトを消して、壁に貼ってあるラファエル様のポスターを見つめる。そうすると、渋谷で手を繋いでしまったり、ハーって手に息ををかけてもらったりしたのを思い出してしまった。顔が一気にほてり上がる。
この人に酷い絡み酒をした上に、介抱してもらって、あまつさえデートまでしてもらったの……?
いや、なんてことを……!
今日会うのだって気が引けてきた。
今から”やっぱりいけません”て断る?
わたし、断る立場なの?断られる立場じゃなくて……?
思考がよくわからない方向にいきかけるが、今日だけはちゃんと会って、強気で仮の恋人の解消をしようと決めた。
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