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リアムはもう、買ったものをキッチンの作業台に広げていた。落ち着かないから私も料理して落ち着こうと決めた。そう思って腕につけていた髪ゴムで髪の毛を束ねて、エプロンをつけているリアムの肩を叩いた。
「私もつくるよ」
「そうだね、一緒につくろう」
手を洗わせてもらい、私も調理を始めた。食材を取り出し、包丁を借りた。皮を向きそれぞれちょうどいい大きさに切ってる間にリアムがお鍋を用意していた。すごく機材が整っていて、お料理をしてるって言ってたのは嘘じゃないらしい。
リアムも一緒に食材を切ってくれて、全部終わったら、お鍋に入れて煮込むだけ。煮込んでいる間に、キッチンでリアムがお茶を出してくれて、二人で飲みながら、くつくつと煮込まれているスープの様子を見ていた。
「明日は予定あるの?」
「うん、美容院にいくよ」
まだヘアスタイルを決めていないことを思い出し、スマホをリュックから取り出して、またヘアスタイルを調べることにした。
「待ち合わせの場所で見ていたね」
「うん、まだ伸ばそうと思ってるから長さは整えてもらうだけにするのは、決めたんだ。結局放置しちゃうから、色入れるのどうしようかな~って思ってるの」
画像をスライドいていると、リアムも一緒に覗き込んでくる。
「これ可愛い。似合いそうだね」
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