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ラテベージュの色をみてリアムが反応した。
「いいね。トレンドらしい……。うん、可愛い。この色にするよ」
「……ボクの好みでいいの?」
「………うん、いいよ。だって私もこの色いいって思ってたし」
「………そうなんだ……、まこの好みの髪型はなに?」
「え、私?そうだなぁ……ショートかな。さっぱりしてていいよね」
自分の髪質だと広がりやすいから、ショートにしたことがなくて憧れている。
「………そうなんだ」
湯気が立ってきたので、スマホをパーカーのポケットにしまい様子を見た。いい感じに野菜がくたくたになってきたことを確認して、コンソメと胡椒をいれ、味付けをする。用意してくれていた小皿に少しだけ汁を入れて味を確認する。
「リアムも味見どうぞ」
もう一度小皿についで、リアムに渡すと一口確認していた。私の好みの味付けになってしまっているけど大丈夫かな?
「………美味しいね、パンと一緒に食べようか」
「うん!そうだ、お肉とかお魚とかメイン考えなかったね」
「今回はこれでいいよ。それは次にしようね」
………次……?
きっと社交辞令の言葉だと思い、反応せずにスープをもう少し煮込んでから加熱を止めた。
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