I'm attracted to you

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 私がそういって頭を下げてみせると、リアムは含みのある笑顔をしていた。  結局、この関係は続行ということで、話は終わった。緊張していたようで、その糸が切れ空腹を埋めるためにスープを3杯もおかわりして大満足だった。リアムも細身なのによく食べる人らしい。沢山作ったはずのスープは空になっていた。  食べ終わり、場所を提供してくれたお礼に、皿を洗わせてもらった。とはいっても、リアムの家にはちゃんと食洗機が内蔵されていて、少し水洗いをしてそこにいれるだけだったけれど。 「ちょっとゆっくりしていきませんか?」 お皿を洗い終えた私の横で、リアムは2人分のお茶を用意している。 「あ、はい」  素直にそう言うと、ソファに腰掛けるように誘われた。素直に腰掛けると、マグカップを差し出されて受け取る。  これも、経験値上げるためのものなのかな。  手を繋いで、男の家に仕事以外で入って、一緒に食事しただけで、今日はもうレベルが急上昇したんだけれど………。  リアムは、当たり前だけれど隣に腰掛けてきた。足長い、折り曲げてるのに長い。私との差が激しい。  淹れてくれた美味しいルイボスティーを飲んでまったり談笑することになった。  率直にリアムの恋愛経験談に興味があったから、私から聞いてみることにした。
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