●向日葵のような笑顔に恋をした

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「え………?うわ、やばっ_____。英語……英語だよね……?ちょっと待ってください」  女の子は、ぬいぐるみのストラップがついた鞄のチャックを開いて中を確認していた。 「………マジか………。スマホ家においてきた……」 スマホがないらしい。シュンとしていたがすぐに切換えて、また話しかけられた。 「えっと…………あ、キャン ナイ ヘルプ ユー?」 「I'm having trouble because I don't have a charger for my smartphone.」  そういって、スマホの画面を見せる。女の子とは言葉に戸惑いながらも何を言われているのか考えているようだった。 「トラブル……、チャージャー、3%…、あ、充電器ないのかな?これ、アイフォンですよね」 女の子は、鞄からスマホの充電器を出していた。 「コネクト部分一緒だよね?うん、大丈夫そう」  スマホのコネクタを覗き込んでくる。近づかれてドキッと胸が高鳴る感覚は初めてだった。女性と触れ合うことには慣れているはずなのに……。  女の子はそのまま充電器を差し出された。 「これ、使っていいですよ。ユーズ!ユー ユーズOK!」 「Thank you. But it might be in my suitcase, so don't worry.」
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