●向日葵のような笑顔に恋をした

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「………スーツケース……ドント・ウォーリー………あ、スーツケースにあるの?でも、海外旅行に持ってくるスーツケースって大きいですよね?そんな大きいものを、わざわざ駅で広げるの面倒臭くないですか?  私、もうちょっとだけ時間あるので、使ってください。3%なら、うーん………20%くらいにはしておいたほうが安心ですよ。あ、あげませんからね?!  ………あぁもう!通じないんだったぁ……!えっと………ギフトNG!ジャストレンタル。レンタルですから!」  なにか一生懸命説明をしてくれていた。レンタルという単語だけ聞き取れて、なんとなく理解をした。素直に充電器を受け取り、コネクト部分をつなげると、充電マークに切り替わった。 「あの、使ったら意味ないんで使っちゃだめですからね?ノーユーズ!ジャストチャージ!」  頑張ってジェスチャー付きで伝えようとしてくれている姿が可愛らしくて思わずくすっと笑みがこぼれる。 「I know. Thank you. So where are you going?」 「あ、それわかる!えっと………駅までゆっくりいきましょう!10分くらいなんですけど、ちょっと回って20分くらいかけて駅に行けば、20%にはなると思いますよ!………ってこんなに話しても通じてないのか…………。えっと…………アイム ゴーイング トゥー ステーション ウィズ ユー!」
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