Love at First sight 〜ブロンドヘアの御曹司は探していたシンデレラを甘く愛し尽す～

●ただ隣にいてみたい

　質問をすれば倍で返ってくらい、好きなことには熱くなりやすいらしい。語っている姿が見惚れるほどに可愛いかった。

　名前を知って、話して、彼女の好きを知って、そんなことを心の何処かでずっと望んでいたから、夢みたいで嬉しくてたまらなかった。

　ずっと知りたかったまこのことを、ラインのやり取りを通しても少しずつ知ることができている。毎日の彼女からのラインの通知に心が満たされていた。

　そして、二人で出かける二回目の約束を取り付けた。

　吉祥寺の映画館でアニメ映画を見に行くことを約束した。夕方の回を予約したけれど、楽しみで早起きをしてしまった。ベッドの上でスマホを開くと、まこからの連絡が深夜1時を越えるくらいにきていたから、まだ絶対寝ているだろうな。

　目が冴えてしまったので、朝からまこに教えてもらったアニメを見ることにした。最初はファンタジーバトルもの、2つめは青春もの、今は流行りの異世界転生を見ている。

　どれも見るべきところ、着眼点、どこのシーンがいいかをまこが事細かく教えてくれた。