私と掛け合わせたらいけない人

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 シャワーを浴びて、顔を見るとちょっと前よりはまともな顔をしていた。よく寝たからかメイクのノリがよくてほっとする。変な顔で隣歩けないから、入念に時間をかけてメイクをした。  凄い人と会うために着ていくデート服なんて思いつかず、無難なスーツが頭に浮かんできたが首を振って否定する。スーツは変だろうし、少ないオシャレな服もちゃっちく見えてきてしまった。  ええい___、もう着たい服を着ていこう!  どこぞの御曹司だとか知らん!買ったばっかりのパーカー可愛いから着たいしこれでいい!  そう腹に決めて、ホワイトのパーカーにローズのロングスカートを合わせて、鏡でよしと確認する。  パサパサで伸びっぱなしの髪の毛はオイルでどうにか纏めて、目にかかりそうな前髪はサイドにピンでとめる。もう半年は美容院にいけていない。  明日やっと美容院に予約を入れてある。今日の午前中にすればよかったと後悔するが、そんなの意味がない。それよりも好きな色とか髪型とかを考えることにした。  身支度が済み、コートを羽織った。リュックを背負い、家から出る。鍵をかけて調布駅にむかった。  吉祥寺なんておしゃれな所は久しぶりだ。近いのに、全然足を運ばない。  映画とご飯を一緒にする。私が食べたいっていったのに、朝の衝撃で何も考えられなかった。
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