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「一緒に作ればいいのでは?」
「その発想はなかったな。いやいや、どこで作るつもりなの?」
「___まこが嫌じゃなければ、ボクの家はどうかな?一駅でいけるよ」
お宅訪問を提案されるとは、なるほど……、そう来るのか。返事に困っていると、リアムはまだ続けてきた。
「………まこが、ご飯も一緒に食べようって言ってくれて、ボクはとても嬉しかった。楽しみにしてたんだ」
そんなに楽しみにしてくれてたの?電話のとき、全然そんなふうに感じなかったのに。
「…………わがままだね、ごめん。解散しようか」
悲しそうな顔を見てたら、もう解散なんていえなかった。それくらい、彼のことは嫌いじゃない。むしろ好感度はかなり高い。ただ、朝に知ってしまったことで恐れ多くなっていただけ___。
「ううん、ごめん。意見変えます。リアムさんのおうちに少しお邪魔して、一緒に食べてもいいですか?」
そういうと、リアムは嬉しそうに私の手を握ってきた。
「……わがまま聞いてくれてありがとう。いこうか。スーパーで買い物もしよう」
手を引かれて駅構内にいき、改札を抜けて電車に乗った。
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