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「どうだった?」
「……ダメだった。」
「まあ、気ぃ落とすなって。」
友樹がバシバシと背中を叩いてくる。失敗した仲間が増えてうれしいのだろう。
「おかしいな。俺は計算し尽くして行動していたのになぜ……。」
「身長じゃね?」
「身長だろ。」
二人同時に突っ込まれる。
「他にないのかよ。」
「なんか棒にぶら下がるといいって、おれはばあちゃんから聞いた。」
「牛乳だけじゃなくて、タンパク質も一緒に摂るようにするといいらしい。あと、適度な運動と睡眠。」
「ちくしょう、あんがとよ。」
年齢的にもう伸びしろはない気がする。
「最後はオレだな。」
「おれ、なんか寒くなってきた。ついでに肉まん買ってきてくんね?」
友樹のリクエストに栄司は親指をグッと立ててコンビニに入っていった。そして、ものの数分で出てきた。
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