6
1/1
読書設定
目次
前へ
/
14ページ
次へ
6
冬の夜空に燦然と輝く星々がつくる
天
(
てん
)
の川。まるで白霜のような光の粒の煌めきに思わず息を呑んでしまう。もしかしたらと思い、見上げるままに視線を泳がす。でも、そこに彼の姿はない。白い息を吐きながら、視線を戻す。ほどけたマフラー、駅舎の街灯、コンビニの前。こんなところに居るはずもないのに。私はまだ、七月の君を、その面影を探している。 「かささぎの渡せる橋におく霜の白きを見れば夜ぞ更けにける(中納言家持)」
/
14ページ
最初のコメントを投稿しよう!
12人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>
前ページへ
次ページへ
スターで応援
64(あなた 0)
小さく
文字
15
大きく
狭く
行間
1.8
広く
白
黒
クリーム
ゴシック体
明朝体
まとめてページ表示
指定なし
5ページ表示
10ページ表示
15ページ表示
ページコメント表示
ページスタンプ表示
最後に読んだページを自動で保存
最初のコメントを投稿しよう!